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恐怖!酸蝕症で歯は溶けているかも [歯の雑学]

お口の中は毎日の環境によって
酸性に傾いたり、中和されたりを繰り返しています。

歯は強い酸性を浴びると
歯の表面が溶けてしまうのですが、
その代表的食物が
レモンやコーラなどの
酸性の強いものです。


hasan.PNG



あなたは大丈夫ですか?






酸蝕症とは?

酸蝕症とは酸によって歯が溶かされてしまうことです。
酸蝕症によって溶かされた歯『酸蝕歯』と呼びます。




虫歯と酸蝕症はどう違うの?


虫歯は口に入った食物を細菌が分解して酸を作り、
それが歯を溶かしていきますので、歯垢(細菌の塊)の付きやすい
歯と歯の間や、噛み合わせの溝にできやすいのが
特徴です。



酸蝕症には様々な要因があります。


酸性食品を摂取する
・職業的要因(酸性薬品等を使う仕事、水泳選手(塩素など)
・酸性の温泉の常時飲用
嘔吐を繰り返す。


他にも酸蝕症の原因はいろいろ考えられます。



いずれにしてもいきなり酸蝕症になるわけではなく、
日頃の生活の中で、歯が酸にさらされることで徐々に進行していきます。


通常は食物を食べた後など口の中は酸性に傾いても、
唾液が中和し、再石灰化を促すため
酸蝕症になるのを抑制をします。



しかし、酸にさらされやすい生活環境で
再石灰化のスピードが追いつかなくなると
酸蝕症になります。




酸蝕症になりやすい食物は?



日頃口にしているものが、
実は歯を溶かしやすいものかもしれません。


主な酸性度を見ていきましょう。(数字が小さいほど酸性です。)



【ドリンク】

牛乳・・・ ph6,6
日本茶・・・ph6,3
トマトジュース・・・ph5,0
スポーツドリンク・・・ph3,5
黒酢ドリンク・・・ph3,1
梅酒・・・ph2,9
オレンジジュース・・・ph2,8
ワイン・・・ph2,3
コーラ・・・ph2,2



【果物や野菜類】

トマト・・・ph3,7
いちご・・・ph3,6
ぶどう・・・ph3,3
グレープフルーツ・・・ph3,2
りんご・・・ph2,9
オレンジ・・・ph2,8
レモン・・・ph2,1


このうちエナメル質が溶け始めるのはph5,5~5,7です。
これより小さい数字はさらに溶けやすいことを示しています。






こんな人が酸蝕症になりやすい!


先程もお伝えしたように
唾液には口の中の酸性度を中和させる働きに加え、
脱灰した歯を修復(再石灰化)する働きがあります。


この唾液の働きを阻害する行動が酸蝕症になりやすくなります。



例えば・・・

・運動中に頻繁にスポーツドリンクを飲む
・生レモンの輪切りを口の中に長時間ためておく
・グレープフルーツを食べた後にすぐ歯を磨く
・運動後の水分補給に黒酢を飲む。
・ワインを時間をかけてちびちび飲む
・強酸温泉をよく飲む
・寿司屋の職人がよくすし飯の味見をする   など

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酸蝕症がひどくなるとどうなるか?


酸蝕症によって歯の一番外側のエナメル質が溶けてしまうと
エナメル質の下にある象牙質に達します。
象牙質がむき出しになると知覚過敏になり
このあたりから痛みが出てきます。


前歯などは厚さが薄くなり、
透けて見えるようになったり
折れやすくなります。


さらに酸蝕症が進むと痛みもひどく
神経がむき出しになることもあります。


象牙質はエナメル質よりも溶けやすいので
酸蝕症が進行し続けると
歯の原型をとどめなくなり
歯を失うことになります。





酸蝕症はどのように予防する?


・酸性度の高い食品を食べる時ダラダラ食べない
(普通に食べているなら心配ないです。)

・寝る前には酸性度の高い食品摂取を控える
(寝ている間は唾液の量が少ないので中和にもかなりの時間がかかります。)

口呼吸の癖をやめる。(口呼吸は口腔内の乾燥を招き、中和する働きが弱まります。)

・酸性度の高い食品を摂った後はよくうがいをしましょう。
(すぐに歯磨きをする行為は、エナメル質を傷つけてしまうので約1時間近く時間をあけて行うのがよいでしょう。)


・拒食症や過食症による嘔吐の場合、胃酸の逆流で
口の中に酸性物質が触れることになります。
この場合、

・水や牛乳でうがいをする。
・直後には歯みがきをしない。
・キシリトールガムを噛む       などの対応をしましょう。



虫歯の予防と同様に、食事はだらだら食べない習慣ややフッ素入りの歯磨き剤や洗口剤の利用なども有効です。

酸蝕症は虫歯と同様、早期発見・早期指導により進行を食い止めることができます。

まずは酸蝕症(酸蝕歯の原因を知り、それに対して本人と歯医者がチームとして対策をしていくことが最重要です。



最後までお読み頂きありがとうございます。


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