インフルエンザ予防対策に歯磨きが超効果的な理由は? [歯の雑学]
年末に近づくにつれて、インフルエンザの流行が気になります。
インフルエンザが重症化すると死に至るケースもありますので、
自分でできるインフルエンザ予防対策は常日頃からしておきたいですね。
インフルエンザ予防に、マスク、手洗い、は必須ですが・・・
実は口の中を清潔にすることで驚異的なインフルエンザ予防の対策になることがわかってきました!!
虫歯菌・歯周病菌とインフルエンザウイルスの関係
インフルエンザに感染すると、インフルエンザウイルスが口の中に入ります。
インフルエンザウイルスが歯周病菌とつながると、歯周病菌は酵素を出してインフルエンザウイルスの一部を切断し、細胞に取り込みやすい形に変化します。
歯周病菌はウイルスの侵入を助ける役割をしてしまうということです。
近年インフルエンザ薬としてシェアが拡大されてきたゾフルーザは、インフルエンザウイルスの増殖を抑える薬で、1回飲むだけでいい、という手軽さもある素晴らしい薬です。
しかし、歯周病菌がこのゾフルーザの効果を弱めるようです。
また歯垢細菌については、ノイラミニダーゼという酵素を出し、増えたインフルエンザウイルスを放出させようとします。
インフルエンザ薬のタミフルは、インフルエンザウィルスの放出を抑える働きがあるのですが、歯垢細菌は、タミフルの効果を妨げるのです。
インフルエンザにかかると、タミフルやゾフルーザなどの薬を使いますが、それが歯周病菌や歯垢細菌が効果を半減させてしまうそうです。
歯周病は、日本人の約80%の大人がかかっている病気です。
また、歯垢細菌は、歯磨きをしなければどんどん口の中に広がる細菌叢です。
インフルエンザにかかる前にも、歯垢細菌、歯周病細菌をしっかりとケアすることがとても大切なのです。
インフルエンザ予防対策の歯磨きとは?
学校での給食後に、歯磨きを徹底していた学校やクラスは、インフルエンザにかかる子供が圧倒的に少ないというデータからも、口の中を清潔に保つことが、インフルエンザ予防の対策になっていることがわかります。
歯周病に侵された口の中をきれいに保てるようになると、なんとインフルエンザのかかりやすさ、重症のなりやすさの確率が1/10になるそうです!!
口の中に汚れを残さないこと、菌の増殖を抑えることが大切です。
おすすめ歯磨き法
基本的に毎日の口腔ケア(オーラルケア)が、結果的にインフルエンザ予防の対策になります。
①朝起きてすぐ歯磨きする
朝は口の中に一番細菌が多い時間帯です。口の中の細菌を体に取り込まないために、このタイミングの歯磨きで菌の量を減らしましょう。歯磨き粉で、朝食の味が変わってしまうのがイヤな方や時間がない時は、うがいだけでもしておきましょう。
②昼間も歯磨きかうがいをする
活動している昼間は唾液の作用で、菌の増殖が抑えられる時間帯です。歯磨きができない時はうがいを行うことで、口の中の大まかな食べかすをある程度は流すことができます。
③夜寝る前は必ず歯を磨く
寝ている間に口の中の細菌は増殖をしますので、寝る前の歯磨きで細菌量を減らしておきましょう。夜は特に念入りに行うほうがいいので、歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロスも使用することをおすすめします。歯ブラシだけだと全体の60%くらいの清掃率ですが、歯間ブラシなどを行うことで、かなりの菌を減らすことができます。
④定期的に専門家に清掃してもらう
自分で口の中の清掃には限界があります。まず歯周病の元である歯石は自分で取ることはできません。また自分のクセによる磨き残しを発見することにもつながります。歯周病の進行具合や新たに虫歯を早期発見できる機会にもなりますので、4~6か月に1度くらいのペースで歯医者さんを訪れてみてはいかがでしょうか。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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